完全土耕栽培で作るさがほのか苺さがほのかは酸味の少ない甘いイチゴです。

生産者に聞きました。いちご生産者 雪本泰嗣さん

大切な、土、水、太陽。

果物作りは土、水、太陽が大切といわれています。その中でも土は生産者の力が一番発揮されるところ。独自の土づくりのノウハウで生産者はがんばっています。
では、なぜ土がそんなに大切なのでしょう。
それは、人間が食物から必要なエネルギーを補うように、植物は土から栄養を吸収するから。 そのため、たっぷりとした土はかかせません。

効率化されたプランターによる栽培技術。

最近は、農業も効率化が進んでいます。苺栽培も多くの生産者が、プランター(鉢)を使った高設栽培や水耕栽培になりました。必要な栄養や水をプランターに 入れ栽培する方法です。たsだ、プランターではどうしても物理的に土の量が少なくなります。ちょうどわたしたちがサプリメントで毎日の栄養を補っているよ うな感じでしょうか。
土に苗を植えて収穫するのは、苺の場合、腰をかがめなけらばならず、たいへんな労力です。また、当たり前ですが、苺に土が付きます。そういった作業を効率化するため、プランターによる高設栽培や水耕栽培が生まれました。

土の量が断然豊富な土耕栽培。

雪本泰嗣さんは、高設栽培ではなく『土耕栽培』という方法をとっています。
まず土にしっかりと栄養を補い、豊富な土からたっぷりと栄養分を吸収する。雪本さんの作り方は言わば基本どおりです。
この方法は『土耕栽培』といい、実は昔から作ってきた本来の苺の作り方です。 土に苗を植えてそれを収穫する、 説明すると簡単ですが、逆に作業はたいへんな労力がかかります。 収穫量も限られます。

味がしっかりとした濃い味の苺を作るために。

それでも、雪本さんが昔ながらの作り方にこだわるのは、味がしっかりと濃い苺を作りたいからです。回りはどんどん高設栽培に切り替えていくなか、雪本さんはこれまでお父さんがやってきた土耕栽培を続けることを選んでいます。
それは絶対の自信を持っているからです。『雪本の苺は味が濃くて美味い!』。そう言ってもらうために、雪本さんはこれからも腰をかがめながら苺を作っていきます。

土耕栽培のハウス(雪本さんの畑)

土耕栽培のハウス(雪本さんの畑)

高設栽培のいちごのハウス例

高設栽培のいちごのハウス例

収穫はけっこう無理な体勢が続く

収穫はけっこう無理な体勢が続く

葉の状態から生育の良し悪しを判断できる

葉の状態から生育の良し悪しを判断できる

受粉にかかせないミツバチが近年なぜか激減。

受粉にかかせないミツバチが近年なぜか激減。

さがほのかいちご

酸味がなく柔らかな味わいの「さがほのか」。花の香りがほんのりと〜。

『さがほのか』は酸味が少ない甘い品種です。外観は赤く中は白い果肉です。適度な柔らかさで食べやすい苺です。